黄色マットのジム内で、キックとブロックを交わす2人の会員がスパーリング形式でトレーニングする様子

【マサノのひとりごと】

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2026.08.31[ブログ]#スタッフ#マサノ#コラム

【マサノのひとりごと】

僕は大人の一般クラスに加え、キッズクラスも担当しているのですが、一人、気になっている男の子がいるんです。

その子の兄もキッズクラス出身でその風景を見て「僕もやりたい!」ということで、小1からキックボクシングを習い始めました。とても練習熱心な子で、毎日一生懸命練習をし、しんどくてもよく笑う子でした。

小2の頃、頑張ってる彼はアマチュア大会にも2試合出場し、負けてはしまいましたが気持ちを見せてくれた良い試合でした。

心も強くなり、気付いたらいつのまにかみんなの輪の中の中心にいて、学年が上がるにつれて新入りができると自ら優しく教えるようになっていきました。

「彼はもう大丈夫だ。彼のことは心配しなくていい。」と思っていました。

そんな彼が小3になったある日、突然ジムに来なくなってしまいました。しばらくすると僕に電話がかかってきました。その子の父親でした。

「おい、うちの子供、もう辞めさせるから。もうジムには来ないから」

返答もままならない内に通話は終了し、モヤモヤが残る日々が続きました。後日、母親から連絡がありました。

「離婚することになりまして、裁判沙汰になっているので、もうキックボクシングをやらせることも出来ませんし、行くと元旦那が子供を引き取る可能性があるので行かせられません」と言われました。

そこからピタッとその子は来なくなり、当然周りの子供達も心配します。

「ねーねーコーチ、最近来ないね○○」
「学校にも来てないんだよね~」

理由を言うわけにもいかず、心が締め付けられました。

・・。

うそ。言いました!自分の親には絶対に言うなよ、って言って。

正直に理由を話し、「だから君たちが当然のようにジムにこれてるのは当たり前のことじゃないんだよ」と伝えました。お父さんお母さんに感謝するように伝えました。

子供達を信じてるので、きっと僕の言いたいことは伝わる。真剣な表情でうなずいていたので恐らくふざけて言いふらすことはしないでしょう。その日を境に子供達もあまり詮索をしなくなりました。。

そこから半年ほどたった去年の2月、母親から電話が来ました。

「マサノコーチ、うちの子供が会いたがってて、良かったらうちに来ませんか?もう父親は家を出ているので来てもらって大丈夫です」

ということで、向かってみました。世田谷にある豪邸でした。おそるおそる入ると・・

「あ!マサノコーチじゃん!」

見たことない髪の長さをしたその子が迎え入れてくれました。「本当にあの子か?」と思うほどに。

学校に行ってないのがすぐに分かりました。学校にも行けず、友達に会わない期間が長すぎて、ジムに行くのも怖くなってしまったと彼は言いました。

あんなにみんなの中心だった子が、親の都合でこうなってしまうのか・・。と思ってしまいました。

いつだって被害を受けるのは子供だ。そんな子供の受け口になりたい、と思っています。

その子とまた会う約束をして別れました。それから1年が経とうとしています。

いまだ来ず。いつでも来ていいんだけどな。

まだ来ないですが、フラッとやってくることを願って。